【要・不要の観点】あなたの支出が無意識に膨らむ理由
今日のテーマ:流行の裏側
こんにちは、秋山です。
セールストーク、という言葉。たとえば就職活動の面接でありがちな「目の前にある このボールペンを私に売ってみてください」という場合、あなたならどのように返答しますか?
どれだけ丁寧な説明をしても、売れないことがある
ボールペンの設定は自由に考えてOK。実際に文字を書くための紙を準備しても良いです。買ってもらうためには・・・
機能性を前面に出してみる?
・ゆるやかな曲線のデザイン
・長時間の使用でも疲れない
または、特典 (付加価値)を付けてみる?
・有名人のサイン入り
・数万円相当の○○が付いてくる
あるいは、特別なペンということをアピールする?
・世界に3本しかない限定品
・持っているだけで幸運が訪れる
どうでしょう、これらの説明で売れそうですか?自分がこのようにセールスされて、商品を買いたくなりましたか?
「需要を作られる側」であることを認識する
もし、この質問に対して回答が難しいと感じるならそれは、あなたが相手の需要を掴めていないからかも。商品の利点や優れた点を伝えても、買い手の価値観は変わらないし、需要に対して供給が成立しないと、相手は買うことを選ばない。供給のためには、需要を見つけるのではなく需要を作ることが最も有効。
たとえば、今年の流行色。2016年のカラーは淡いブルーとペールピンク。でもこれ、誰が決めているか知ってます?世の中には、インターカラーという流行色を検討する国際機関が存在します。ここで決まった色が市場に提案されます。つまり、「今年の流行色はこれ!」とTVやマスコミで紹介される。このようにして、需要が作られ供給が行われます。
無駄遣いや不要な買い物を何度もしてしまう人は、それは相手(店、営業マン)に需要を作られている証拠。目の前の商品を「必要な物」と思い込まされ、欲しいものに変わり、ついつい支出が増えていく。
必要・不要の観点を持つために、客観的な判断基準を持つ
これは資産運用も同じ。高利率、高配当、あなただけへの話・・・こんな話を聞くと、どうしても目の前の手段に目が移り、資産運用の本来の目的である「豊かな老後を迎えたい」「お金で苦労したくない」といったことを、ついつい忘れがち。
そうならないためには、客観的な判断を身に付けるべき。効果効能ではなく、要・不要で物事を判断する。誰の目で見ても必要不可欠な商品は買う、そうでないなら手に入れる必要はない。決して、「欲しい・欲しくない」で購入しないこと。
【まとめ】
今の自分に必要な商品かどうかは、主観ではなく客観的に判断する。