ツーモラリスト

ツーモラリスト

人生、勝ち方より守り方

【行動経済学】悩む癖、一歩踏み出せない人の解決策

f:id:akiyama_tsukasa:20161117174750j:plain

今日のテーマ:無意識に目先を見がちな人の特徴

こんにちは、秋山です。 

リクエストを受けたので今日は行動経済学について。以前にもお伝えしましたが、人は損失に敏感になると、大きな利益を得られる可能性を捨ててでも確実な利益を選ぼうとします(行動経済学についての過去の記事はこちら)

目先の損得>将来の不安になりがち

人の選択・決断に関連すると、何もしないという選択を取るか、それとも何らかのチャレンジをと決断するのか、その判断は時間によって随時変わる傾向にあります。


「現在」「近く」の状況を過大に評価し、「将来」「遠い先」を過小に捉えるような性質が働くことを『時間的非整合性』と呼びます。

たとえば資産運用において、不慣れな場合はどうしても目先の損得を重視してしまいがち。先日の大統領選が終わってから、為替市場は米ドル高/円安約1週間で8円の円安が進行しています。これから米ドルを用いて長期的な運用を考えていた方なら、躊躇してしまう状況ですよね。

数年単位の長期的な運用利益を目的にしているにも関わらず、円安による損失が嫌で行動ができない。利益を得られる可能性を捨てでも、確実な利益(何もしないこと)を選択したくなる。

何もしないことで将来的に困るかもしれない代わりに、今、悩み苦しむことがなくなる選択をとる。まさに、目先の楽を取って夏休みの宿題を先送りにする子供のように。

にんじんの大きさよりゴールまでの距離を見る

これは『現状維持バイアス』が働いていることも原因のひとつ。

この状態を乗り越えるには、無意識に持った判断基準を塗り替える。円安で行動を躊躇してしまうのは、1ドル100円の市場を比較対象にしているから。120円の缶コーヒーを基準にしている人は、200円の缶コーヒーを見たときに「わ、高い!」と思いますよね。

一年前の2015年11月、1ドルは120円を超えていた。昨年と比較すれば、今でも円高状態が続いていることがわかります。判断のための基準を、近くの事象と比較しないよう注意すること。「目の前にぶら下がったにんじん」のサイズを見ているだけは、ゴールは目に入らない。 

【まとめ】

目先の損得を視野から外し、長期的な利益を見越す。