ツーモラリスト

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人生、勝ち方より守り方

【年収の上げ方】収入を上げるには、成長に手間をかけるだけでいい

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今日のテーマ:今の年収が低いと思うなら

こんにちは、秋山です。

学生時代の同級生と街中で偶然にも再開し、久しぶりにお茶でも、と二人でゆっくり話をしていたところ、収入の話になりました。そこで相手の年収が、自分の倍以上だとわかったとしたら、何を感じるでしょうか。

収入の高さは「使用価値」の高さで決まる

相手の勤務先は儲かっているなぁと感心する?

相手との職種を比較して羨む?

自分も同じ額が欲しいと考える?

年収の高さ・収入の多さは、今の仕事内容で決まるものではありません。医者や弁護士のお給料が高いと言われるのは、業務の内容が困難だからではなく今の仕事を行うに至るまで勉強や研修などに対し、多大な時間をかけてきたから。

この辺りは、マルクスの資本論における「労働力の価値の違い」で説明できます。人が今の収入を得ているということは、これまでの時間の中で、苦労を経験に代え、労働市場での価値を高めてきた証拠。

つまり、今の自分が勤めている会社や仕事の内容を相手と比較しても、なんら意味はありません。あなたが今の年収を上げていきたいと思ったら、「価値と使用価値」について理解を深めていく必要があります。

価値は役立つもの、使用価値は手の込んだものを対象とする

マルクスの資本論によると、「役に立ち、有益性が高い商品」を『使用価値が高い』といいます。パンの使用価値はパンを食べた人の空腹を満たすこと。人の空腹感を解消できるのであればパンは使用価値を持ちます。

一方、『価値が高い』とは、「手間がかかっている商品」を指します。『価値の高さ・大きさ』に、有益性や感情(もらって嬉しい)は関係ありません。そして、価値の高い商品は値段が高くなります。

CMや広告によくある「生活に価値あるもの」とは、生活の役に立つ使用価値)ものであって、手間がかかっている価値)ものではありません。

年収を上げるためには、労働市場での自己価値を高める

ではここで、「労働力」について考えてみましょう。労働とは「商品」です。会社員は会社に、自身の時間労働力を売っています。専門的な知識をつけるための勉強や労力を「価値」として考えると、学びの期間は「労働力の価値」の準備とみなすことができます。

年収を上げるということは、自身の労働の価値を上げる必要があるということ。その仕事ができるようになるまでの準備時間をかけた分だけ、労働の価値としてお給料や年収が上がっていくのです。

人生には限りがあるので、準備にかける時間を多く取るためには、行動の量に対して、時間が不足することもあります。だからこそ、年収が低いと感じる人は環境を嘆く前に、休日や仕事終わりの時間を、学びや自己成長に費やさなければいけない。

【まとめ】

年収を上げたければ、労働の価値を上げろ。