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【決断と決定】今できないことは、いつできるようになるの?

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今日のテーマ:決断と決定の違い ~決断の理由を明確に~

こんにちは、秋山です。

決断力を身につけたいけど、どうすれば良いですか?と相談されることがあります。なかなか踏ん切りがつかず、いつも迷ってしまい、行動が一手も二手も遅れる。そんな人はまず、決断と決定の違いを理解しましょう。

2つのうち、より重要なのは「決断」の方

『決めること』には決断と決定の2つがあり、三省堂国語辞典によると、以下のような違いがあります。

決断:不確定要素が多い事項等に関して、「やる」「やらない」を決めること

決定:あらかじめ選択肢があって、そのうちどれかに決めること

どちらも決めることですが、特に「決断」をニガテとしている人は、今後の人生は上向きになりません。

例えば会社を想像してみると、社長を含めた経営者たちの重要な仕事の一つは「決断」すること。事業を多角化させるか専門分野に特化させるか、何をして何をしないか。あなたの上司の仕事にも、部下に何を任せて何を任せないかといった「決断」があります。つまり、決断できない人間はいつまでも使われる人材のままということ。

「決断」に理由がない場合、いつまでも次に進めない

決断力がない人は「やる理由・やらない理由」が明確ではないことが多い。要するに、決める理由が弱い(または作ることができない)。

一番もったいないのが、「よくわからないのでやめておきます」と、決断のように見えて思考放棄すること。わかるようになるまで質問したり調べたりすればいいのに、と思います。少し調べたらわかることを難しそうと判断するから、いつまで経っても理解ができず経験にもならない。

自転車に乗れない子供が一晩寝ていきなり自転車を乗りこなすことができないように、強い意思をもって物事に取り組まない限り、今できないことは時間が経過したとしてもできるようにはなりません。

行動しないことが悪いのではなく、「しない」という決断に根拠がないから問題なのです。「検討します」「機会があれば」という言葉は、決断ができない人が使う最高の言い訳。

決めることがニガテ、遅い人は「決定」のトレーニングを

コロンビア大学のとある研究によると、人間は日常生活の中で1日に70回もの意思決定を行っているようです。「どの服を着よう」「何時の電車に乗ろう」「今日のランチは何にしよう」などの選択に対し、一つ一つ決定をしています。

これまで出会ってきた経験談になりますが、決断に時間がかかりがちな人は、「決定」のスピードも遅い。居酒屋のメニューを決められない、スーパーや雑貨屋での買い物にも時間がかかる。

そこで、毎日の中でできることとして「決定」の時間を早めるトレーニングがおすすめ。「あ、迷ってるな」と感じたときこそ、これでいいや!と決めることに対してスピードを上げていく。結果として『決める』ことに慣れていくので、「決断」も苦にならない自分に気付けるはず。

まとめ

行動を起こさないなら、しっかりとした理由(判断基準)を持つ。

補足

「決定すること」はとても疲労が伴う行為であり、無意識で決定することができれば頭の疲れを減らし生産性が上がるとも言われています。