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人生、勝ち方より守り方

【無知ならすぐ動け】知識がないことは意外と役に立つ

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今日のテーマ:知識がない方への特効薬

こんにちは、秋山です。 

ここ最近の日本情勢からは、これまで当たり前のように感じていたものが当たり前でなくなる時代になったように感じます。例えば、小学生は6年生まで、中学校は3年生まで学校に通う。僕らにとってはこんなことは当たり前。それが、小中一貫教育のように制度が変わりつつありますね。

「当たり前」は、「別の当たり前」に変わっていく

施行期日は今年の4月以降ですが、既に制度を取り入れている学校も存在しています。9年間一貫教育の学校として、現小学校と中学校の学年の区切りを、学校が柔軟に決められるようになり「前期:1~4年生、中期:5~7年生、後期:8~9年生」のような形や、「前期:1~5年生、後期:6~9年生」など、多様な区切りも可能になってきます。

これはデンマークやスウェーデンの教育制度に近いもので、両国とも、6歳~15歳までを一貫とする義務教育レベルの学校が存在します。 

ちなみに、デンマークやスウェーデンでは、日本よりずっと前からマイナス金利が導入されています。また、同じくマイナス金利が続くスイスでは、個人の預金金利をマイナスにする銀行も存在します。この銀行に100万円を預けると、預金者は1年に1,250円を支払うことになります。

銀行への不信感が高まり、銀行預金より家の金庫へ保管をした方が安心、と考える国民が増加し、金庫を取り扱う会社では年間売上が20%も増加したとのこと。実際、日本での金庫購入率も高まっているみたいですね。

時代は、刻一刻と変わっていく

2016年2月、日本ではメガバンク3行が普通預金金利の引き下げを発表しました。0.02% → 0.001%に。100万円を預けていると、年間10円の利息をもらえます。これでうまい棒が1個買える。やったね!

って、アホか!

というか20%近い税金が引かれると利息は8円になるので、、、もはや金利でうまい棒も買えない時代に突入。なお、円預金の金利が下がった一方で、3行とも、外貨預金金利の引上げを発表。これを機に、外貨預金外貨運用を始める人が増えていくでしょう。 

このように、世の中には、個人ではどうしようもできない大きな流れが存在します。「へー、色々大変なんだなぁ」などと言っているうちに、時代に取り残されないよう注意すること。

知識という「思い込み」に頼ってはいけない

会社も、銀行も、国も頼れない。では、そのような中で何を頼れば良いか?もちろん正解はありません。ただし、頼り過ぎると「失敗する」というものはあります。頼ってはいけないもの、それは知識です。

知識がなければ行動の基準がわからない。本当に、そうでしょうか?たとえあなたにどれだけの知識量があったとしても、何か行動を起こすための最終的な決断は「感情」に左右されます。 

想像してみてください。起業したい、独立したいと考えているサラリーマンが、どれだけ会計、法律、組織論、マーケティング等を勉強したとして、最終的に会社を辞めようと決断しなければ先には進みません。退職の決断時には、「本当に辞めて大丈夫か?失敗したらどうしよう・・・」と、感情が大きく関与します。頼るべきは知識ではなく、自身の決断力。決断力は知識で磨くのではなく、知恵や経験で磨くもの。

「最低限の知識」を定義せよ

決断のためには最低限の知識が必要では?と思う方がよくいますが、そもそも、「最低限の知識」とは何でしょうか。仮にあなたが転職を考える場合、何をもって、最低限の知識と定義するか。業界の情報や転職エージェントの種類を知ること?福利厚生の内容や面接時の対応を学ぶこと?定義は人によります。つまり、最低限の知識には正解がない。にもかかわらず、人は正解を探すクセがある。

資産運用も、全く同じ。「知識がないので動けません」「最低限の知識がついてからにします」いったい、何の知識が必要なのか?これは、本人もわかっていないことが多い。いつまで経っても勉強から次のステップに向かえず、時間だけが過ぎていく。

ちなみに僕は「最低限の知識」を、『やってはいけないこと(ルール)』と定義しています。野球なら、バッターがボールを打ってから三塁ではなく一塁に走らないとアウトになる。スノーボードなら、転ぶときは手をつかずにお尻から。つまり、知らないと絶対に失敗することに対する知識。

知識は一瞬だけ役に立つが、決断力は一生役に立つ

「投資の経験がなく、とりあえず貯金が貯まった状態」と、「貯金は少ないが、投資経験に満ちた状態」なら、どちらを望みますか?もし、後者を望むなら、知識よりも決断力を優先的に身に付けるべき。 

当たり前が当たり前でなくなっていく世の中では、今までの生活とは異なる行動や決断を強いられます。知識の少なさに不安を感じるときは、逆に行動する理由にしてみましょう。たとえ失敗してしまったとしても、その行動で経験が身に付きます。失った結果はいつか取り戻せますが、何もせず過ぎた時間は戻りません。

【まとめ】

知識がないと感じたら、だからこそ、今すぐ動く。