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【仮想通貨の裏側】保有時に発生する二つのリスクを知る

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今日のテーマ:仮想通貨の裏側セミナーより

こんにちは、秋山です。

先月、仮想通貨に関するセミナーを開催しました。

『初心者でもわかる、仮想通貨を選ぶ判断基準について』といった内容でお話しましたので、今更感もありますがブログにも簡単にまとめておきます。

仮想通貨に対するイメージとは?

当日のセミナー参加者が持たれているイメージとして、このような意見が挙がりました。

・価格が乱高下する
・最先端の技術
・資金量が少ない人が儲けられる最後のチャンス
・自国通貨が不安定な国からすると、安定した取引手段
・モノとして存在しない
・種類が多く、詐欺が蔓延している

切れ味鋭い包丁を見たときに「危ない」と見るか、「調理スピードが向上するもの」と見るか。どのようなイメージを持つかによって、対象の見方が変わってきます。

仮想通貨を「何か損しそう・・・」と思えば怖いものに、「儲けられそう!」と思えばワクワクする対象になります。

人はポジティブに捉えたことに対して情報の取り方が前向きになるので、詳しく知りたい事柄は良い見方をしてみることをオススメします。(もちろんデメリットも見ないといけない)

仮想通貨と実際の通貨の違いは?

仮想通貨と法定通貨の違いはこちら。(法定通貨とは強制通用力を有する通貨のこと)

赤字が法定通貨と仮想通貨の異なる点です。

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仮想通貨は何種類あるのか?

2018年2月時点で、仮想通貨は以下の①~④のうち、何種類存在するのか?

①4種類
②14種類
③1,178種類
④1,500種類以上 

答え:すべて当てはまります。

※2018年3月現在、③は1,519種類と増加しました

4種類

ビットコイン、アルトコイン、草コイン、詐欺コインの4つ。

アルトコインとはビットコイン以外のコインのこと。ビットコインにはない機能の拡張や課題解決に存在意義があるといわれている。

草コインとは、作成者やコインの目的がよくわからないコインのこと。今後発展するのかどうかが、よくわからない仮想通貨。500倍とか800倍とか、とんでもない倍率で高騰することもある。

詐欺コインとは、そもそも開発がされない(する意図がない)コインのこと。ビジネスモデルに永続性がなかったり、MLMによる販売が多かったりする。

14種類

日本の取引所に上場している中で、安全な取引ができると言われているコインの数。

1,178種類→1,519種類

仮想通貨のチャートを配信しているコインマーケットキャップ(Coin Mariket Cap)によると、2018/2/25時点の仮想通貨は1519種類とのこと。

crypto-currency.site 

仮想通貨のリスクって何?

仮想通貨を保有する際には、2つのリスクがあります。一つは仮想通貨自体のリスク、もう一つは資産として持つ場合のリスク。

仮想通貨自体のリスク

・処理能力

スケーラビリティ問題といって、価格高騰時には送金未承認の取引が多くなり、手数料も高騰します。

jp.cointelegraph.com

・消費電力

ビットコインの消費電力は1取引につき300kw(※)。これは日本の平均的家庭の30日分です。※2017年11月27日付 Guardian GuardianGuardian 紙

2017年12月中の消費電力は、人口575万人のデンマークの消費量を越えました。

ビットコインの消費電力がこのペースで増え続けると・・・世界中での取引に使用される電力は、2018年10月にはイギリスの全電力消費量を凌駕するのではないかとも予想されています。また、2019年末には現在のアメリカ消費電力と匹敵するとも。

・ICO詐欺

最近では2017年に発生したノアコイン(NOAH COIN)など、世界中でICO詐欺が蔓延している。市場が比較的新しく情報の真偽が判断しにくいのと、技術が複雑なために詐欺被害が止まらないと言われています。

資産として持つリスク

・取引所が不安定

2014年のマウントゴックスや2016年のThe DAO、最近ではコインチェックやBitGrailなどの流出の影響を受けると、資産が目減りまたは消失する。

・風説の流布

インターネット上に根拠のない情報が蔓延することもあり、情報が原因で価格が暴騰・暴落することも。SNSで他者を煽り価格をつり上げる「仕手筋」も存在する。

cryptmishima.com

・税制面が不安定

国税庁は2017年にビットコインの所得は雑所得と方針を示しました。そのため、最高税率は所得税・住民税を併せて55%となります。今後税率が変わる可能性もあり、不確定要素の一つとして考えられます。

仮想通貨のメリットとデメリットは?

メリット

・新しい投資対象であり、爆発的に価値が上昇する可能性がある
・発行上限が決まっており、出回るほど希少性が増すものが多い
・ボラリティ(値動き)が高い通貨が多い

デメリット

・誰でも発行できるため、詐欺通貨が横行している
・未成熟な技術のため、管理方法がわかりづらい
・取引所が整備されておらず、すぐ潰れてしまう取引所も存在する
・現状、法律や税制面が不透明

仮想通貨を資産として持つべきか?

僕の周りにいる投機的に資産額を増やした人たちはその後、円や外貨、債券、不動産、動産、金などの現物資産に換えています。

以下表を見ると、実態がなく何の保証もないモノであることがわかりますが、やはり資産として持ち続けるより現物で持ちたい人が多い印象を受けます。

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【まとめ】

仮想通貨は『何を持つか』より『どう持つか』
基本的には投資ではなく「投機」と考える。 

【おまけ:情報の取り方で意識すること】

仮想通貨に限らず、情報収集の際に気をつけることとして、情報の『逆』取りがあります。裏取りとの違いとしては、こんな感じ。

裏取り

取得した情報の裏づけを調べ、確かなものだと確認する作業

逆取り

取得した情報の逆の意見を調べ、客観的に視野を広げる作業

例えば、仮想通貨バブル!という情報に対して、裏取りは「なぜ高騰しているのか?どこからの情報か?」を考えること。

対して逆取りは「バブル崩壊を唱える意見は?」と考えること。両方の見方をすることで、中立的に情報を収集することができる。